獄炎の魔王32話感想

またしても更新直前の感想。
といっても前半のガンガディアVSマトリフに関してはガンガディアについて無限に解釈を語るだけの文章 - 私の好きなもの友の会に大体書いてしまったのでそちらをご覧ください。

ロカのフィジカルおかしいよ…

マトリフがガンガディアを倒した頃、地底魔城を攻略しているアバングループ。
ロカは体当たりでゴーレムとオークとギガンテスが押さえつけている扉をこじ開けます。

そうはならんやろ。
「強い人間」、マジで強すぎだろ。
確かに初期からヒュンケルが必死こいて投げてたような岩をポイポイ投げて瓦礫撤去工事したりしてましたが、それにしても種族とは一体…。
これで実質ノー闘気ファイターなんでしょ?なんなの…?
ウチにゃショベルカーはいらねぇな、ロカさんがいる 

最深部の守備隊


地上の奇襲部隊に精鋭を回したせいで最深部守備隊の頭数が少ない!!!!!!!!!
地底魔城が広すぎて全個所を充実させられなかったとかはわかるんですが、ウロド荒野の時くらいの数はいてもいいじゃん…。
いやまああの時のメドローアでかなりの数を失ったのだろうと想像は付くのですが…。

新たなる敵

ロカが例によって無双系ゲームの暴れ方で守備隊を蹴散らし広間に降り立ったその時、
突如守備隊の面々が怯えだします。
あまりの恐怖に腰を抜かす魔物たち、乱れる不死鳥のかがり火。
悪の魔力を持った強大な敵が新たに参戦してきた事が示唆されます。

…………
「未知の」?
……ひどい言われようだな
心から凹むよ

未知の新たなる敵に警戒するアバン達に対して、暗がりから答える声。
アバンはその声に覚えがありました。

結構面識がある……
はずなんだけどなあ……

 

呪霊形態

暗がりから現れたのは、空裂斬→氷槍→豪破一刀のコンボを受けて退場したはずのキギロでした。

死にたくないと言っていたから死なないだろう…と思われたもののあまりに帰ってこないので顔が似てるフューレ登場あたりで流石に明白に死者リストに乗った感がありましたが、マジで生きてましたね。

しかしその姿は以前と比べてはるかに小さく、細く、まるで枯れ木のようです。
驚きつつもやはり生きていたのかと述べるアバンに対して激昂するキギロ。

「やはり」だって?
……言い方ァ!
いちいち言い方が気に障るんだよ

生きていたのが当然みたいな発言はやめろ

キギロは自分は空裂斬によってほぼ死んでいたと言います。
生命の根源を傷つけられた自分はもう再生のための種子すら残せない。
しかし生き残った。死の寸前に何か力が宿った。

身体は枯れたが今ボクは過去最高に強い!
自分達への恨みが呪いの力となってキギロの魔力を進化させたのだろうと推測するアバン。

もう……手柄とかはどうでもいい……
こんな身体になって出世した所で何も楽しい事なんかないだろうしね……
お前らを殺せればそれだけで充分!
そう思って丁度帰ってきたところだったんだよ
この地底魔城にッ!

キギロの精神性が大きく変化していることが気になりますね。
過去のキギロの行動原理は出世と功名心、つまりは見栄でした。
最初の敗北後ハドラーが彼に下した懲罰も敗者として見世物にする事でしたし、自力で身動きできるようになった後は身体が不完全でも無理矢理軍服をまとって出陣しようとしていたくらいです。

しかし彼の身体が元通りになる事はもう無い。二度と見栄は張れないのです。
元々は余裕を見せる事も大好きで、初回はキレていたアバンの煽りに対しても再戦時は「コレだよコレ!」と楽しみのスパイスにしていた…ものが、今回はまたガチギレしています。

元の生き甲斐を奪われてしまった事でタガが外れてしまったのでしょう。

キギロのパワーアップ

……もはや空裂斬で奴の根源を絶っても倒せないかもしれない!
邪悪のオーラに強力な呪いの力まで加わってしまったとしたら…

こんな厄介な相手とアバン様を戦わせるわけにはいかない!
今度は……
私が………!

呪いの叫びをあげるキギロに警戒するアバン達。
邪気吸い放題&ベタン使用不能&アバン疲弊状態というキギロ有利環境だったとはいえ、ギュータにおけるキギロは完成しつつあったアバンパーティですら複数人でなければ対処できなかったレイドボスでした。
あの時点で大地斬も海波斬も既に通用せず、有効だったのは空裂斬のみ。
しかし今のキギロにはその空裂斬も通用しないかもしれず、キギロ自身ギュータ時点よりもさらに強いと自負しています。
もはやアバンストラッシュですら通じるかわかりません。
それにしてもこいつマジで形態多いな。巻末で紹介されてたのもカウントするとこれもう第六形態くらいだろ…。 

俺に任せて先に行け

ガンガディアとの決闘に挑んだマトリフに続いて今度は自分がキギロを相手取ろうと考えるレイラですが、
ロカは不死鳥のかがり火をレイラに投げ渡します。

かまわん
先に行けアバン
こいつの相手は俺だ!

あっ…(察し)。
もう全てがわかってしまいましたね。
アバンの盾となってキギロの呪いの力を一身に受けた事でロカは後に命をなくすのでしょう。
しかしこのパーティの目的がアバンの無傷での玉座到達であり、
レイラがさほどタイマン向きでなくアバンを回復する仕事もある事も考えると、
クソ耐性で粘着してくるキギロに対しては頑丈さが売りのロカが時間を稼ぐのが最もよく、
誰か一人を選ぶなら確かに適任ではあります。

これ多分前にアバンが勝手にロカを置いてハドラーと戦って自分を犠牲にしたのが悪いよなあ…。

キギロくん帰ってくるの遅くない?

キギロくんが空裂斬を喰らってから帰ってくるまで一年くらいかかってるんですけど流石に遅くないですか?
せめてあと一日早く戻って来てればガンガディアは作戦の幅広げられたんだけど…。
まあラーハルトの蘇生もポップに比べてかなり遅かったですし、多分徒歩とかに類する変な方法で帰って来たから遅かったのかもしれませんが…。
キギロくんのせいで守備隊腰抜かして使い物にならなくなっちゃったし配置考えたガンガディア可哀想すぎる。