獄炎の魔王30話感想

今更ながら30話感想

パーフェクトアバン

援軍として登場したフローラ様率いるカール騎士団ですが、アバン専用にカスタムしたカール秘伝の聖剣・盾・鎧を授けてくれました。

アバンを全力でバックアップしてくれるフローラ様。
フローラ様が本当にアバンに全賭けしているのが伝わって来ますね。
彼女は本編でもアバンが「現れない事」からすべきことを察し全力でそれにあたっていたほどでしたし、アバンを心から信頼していることが伝わって来ます。アバンのしるしは譲り渡しましたが実際アバンの使徒みたいなもんだと思う。
そんなお姫様をこの後13年くらい放置した勇者もいたそうですが…。
兜・剣・盾の装備は本編での回想シーンにおける魔王ハドラーと戦った時と同じなのでその補完でもありそう(デザインはどちらかというと星ドラの勇者アバンに似ているそうですが)。
聖剣の威力は当然素晴らしかったですが、個人的に気になったのは秘宝の盾で、火炎ブレスを弾き飛ばしていましたからあれがイオナズンへの対策になるのかなと思ったり。

なお装備は鍛えなおしたのはドリファンだそうです。流石アバンの執事なんでもできる。一瞬見せた身のこなしと剣さばきもヤバかったし、アバンがあれほどの大人物になったのはドリファンの影響も大きいんでしょうね。
本編時には多分もう亡くなってるんでしょうが大変惜しい人材でした…。
マトリフを見送る時の「つまらぬものですが数日分の保存食です」「あんたがつくってくれた食いもんでつまんねえものなんか一つもなかったぜ、ありがとよ」って会話がめっちゃ好き。

パーフェクトアバンの雰囲気どっかで見覚えあると思ったらパプニカ王だったわ。

すべての戦いを勇者のためにせよ

各国の援護を受け無傷で地底魔城に突入したアバン一行。
案の定この作戦が発令されてしまいます。
わかっていた事ではありますが結局ハドラーの守備的な布陣は全部効果が無かったわけですね…。

魔王ハドラーの強さの秘密

ブロキーナ老師による魔王ハドラーの秘密徹底解剖。
「天才的な戦闘センスを持っていて必殺の攻撃に対して直撃を外し威力を殺してしまう」
「高い魔力に裏打ちされた異常な回復力」

「当たれば死ぬ攻撃はあるがそもそも直撃を受けてくれない」という部分は自分の予想と大体同じで小躍りしました。
もう一つは本編ではあまり注目されていませんでしたがリジェネですね。
本編環境と比べて火力がインフレしていないので相対的にハドラーが固いのか、直撃を外す奴とのコンボでダメージを抑えられているから必要回復量自体が少ないのか、体力の豊富さと別にとにかく削り切れないようです。
バルジ島で割とあっさり魔力切れしていたのはなんだったんだ…。

この二点からブロキーナ*1は当然マトリフ*2でもハドラーを倒せない理由付けがなされており、非常にうまいと思わされます。
ブロキーナはタイマン向きで多数の敵をさばくのにはそこまで向いておらず、かと言ってタイマンしてもハドラーに対する勝ち目はゼロという事で地底魔城自体についてこなかったことの説明も一応なされていたり。
冷静に考えてクソボスだなハドラー…。
やっぱりマトリフに呪文戦挑んだの勝負勘無くなりすぎでは?

たっ……大変ですッ!バルトス様!


見た事のあるシーン。
めっちゃ流暢に喋るがいこつけんしくん。
いつも思いますけどこの世界の魔物喋れたり喋れなかったりするのが場面によって曖昧でなんか面白いですね。


同じ「巨人族」のくくりでもギガンテスは喋れるけどトロルは喋れない。


ミイラ男やおばけキノコは一貫して知性が低いか語学力が無いみたいです。(私と一緒ですね)

バルトス出陣


…いいかヒュンケル…ワシは魔王様の門番として戦わねばならん(←完遂するとは言ってない)
もしかしたらワシは死ぬかもしれん…!(←アバンに殺されるとは言ってない)

自らも戦おうとするヒュンケルを隠し出陣するバルトス。
冷静に考えるとハドラーの勅命でやったとはいえ自分で街を滅ぼしておいて赤子のヒュンケルを憐れんで救い上げたバルトスの行為ってマッチポンプも甚だしいですし、ハドラーに「酔狂」といわれるのもまさにその通りなんですが、
それでもバルトスはヒュンケルにとって紛れもない父であり、何よりそうした行為がハドラーに許されるだけの強者だったそうですので、負けは決まっているとはいえ活躍に期待したいです。
まさかこの漫画で一番戦う回数が少ないのがバルトスとオトギリ姫とはね…。

でも君が地獄門の守備に就くのちょっと違わない?
ガンガディアと共闘した方がよかったのでは…?

*1:閃華裂光拳のダメージを抑えられリジェネでしのがれてしまう

*2:メドローアなんて受けてくれない