肉感想 ネプキン派閥から無量大数軍入りした〈完抉〉スクリュー・キッドくんを祝う会

ケンダマンもおめでとう。

ネプキン派閥に動きがあったという事で10万年ぶりに感想考察記事を書きます。

さて今回スクリューキッド君が〈完抉かんけつ〉として新たに無量大数軍入りしていた事が明かされました。
いやあ、残ってたんですね、無量大数軍の枠組み。
無量大数軍の企画を立ち上げ人事権を握っていたのはサイコマンなのですが、彼は許されざる世界樹の時に「この戦いが終わったら無量大数軍も再編成したい」とは言っていたものの直後に消滅、始祖編終了時点で無量大数軍の任務の需要もかなり怪しくなってきており、超人墓場の人材自体内ゲバと抗争でほぼ壊滅、ラジナン特典である不老不死も廃止が決定…という感じでしたので正直もう残っていないか残っていたとしても消えていく組織だと思ってたんですが、まさか存続の方向で新メンバーを追加していたとは…。

さて(ケンダマンと)スクリューキッドら殺人遊戯コンビは調査隊として偵察に出ていたものの、察知襲撃されて劣勢に立たされ、報告のために離脱してきたとの事です。
ザマンとしては危険を承知で送り出した、生きて戻っただけでも十分な評価だと彼を労っていましたが、
無量大数軍のエースであるネメシスはこの事をあまり把握しておらず、彼を「ネジ超人」呼ばわりし、さらに彼に与えられていた偵察任務についても初耳であったようです。

この流れから読み取れる事を考えますと、
まず第一にスクリュー・キッド!……&ケンダマン無量大数軍入りしていたという事自体についてでしょうか。

彼らはサイコマンのいう所の「ネプキンの手下共」の枠なのですが、超人墓場に出戻りしたネプキン派閥は冷遇されていました。
アモイマンなんて生存していたのにディクシアと戦わせられた結果粉々にされてます*1し、

そもそも千人の弟子以外の超人も大勢含まれていたであろう「主流派完璧超人」ですらもネプチューンマンの条約調印を不服とした無量大数軍に粛清されてしまったそうです。
すなわち、超人閻魔あやつ支配下ではネジケンは本来生き返る事はできないはずなんですよね。
彼らはタッグ編以来死亡超人だったはずであり、最悪な時期の超人閻魔あやつは絶対に彼の黄泉がえりを認めなかったものと思われます。(それで脱走を企てた)
さらに始祖編では悪魔将軍によって超人墓場自体が破壊されてしまいましたから、新たな生命の玉も造られなくなっています。これでは超人閻魔の審査どうこう以前に石臼を回して生き返れる可能性はゼロです。そもそも魂がどこに行ったかもわかりません。
となると彼は、始祖編の後正気に戻ったザマンが特例で慈悲をかけて(残っていた生命の玉を与えるなどして)蘇らせたものではないかなと思われます。

悪魔将軍は超人閻魔が超人達の生死を自在にしているのは増長の極みだ、みたいなことを言っていましたが、
シルバーマンは敗者必滅の掟が完璧超人の成長を決定的に妨げていると言っており、
ザ・マンはその反省から彼の「再チャレンジ」を認めたのではないかなと。
「生きて戻ってきただけでも十分な評価だ」という台詞はその心境の変化を象徴するものではないでしょうか。

たとえ報告のためとはいえスクリューキッドの行った「脱出帰還」とは背を向けての敵前逃亡であり、従来の完璧超人の掟では決して許されない行為です。
強い敵が邪魔をして来てもそれを超える力で倒して帰ってくればいいというのが完璧超人の論理であり、超人閻魔あやつであれば敗者必滅の掟によって処刑の沙汰を下していたでしょう。
しかし今回ザマンはスクリューキッドを責めるどころか労い、「温かいオイルのスープでも用意してやれ」と配慮までしました。
これはもう始祖編で浄化された事によって法度が変わったとしか思えません。
またそういうわけですから、殺人遊戯コンビの無量大数軍加入時期については始祖編の後だと考えられます。(「この度」が指すのは本当に最近であり、始祖編の時点で既に出発していて超人閻魔あやつに報告しに帰ってきたわけではない)
そもそも地上殲滅に全力を向けていたラジナン編時点で別の場所に偵察を出してたはずがないですしね。
やられぶりがアレで過小評価されがちですが殺人遊戯コンビは実力的にはかなり高いので、当時からメンバーであったのなら戦力として投入されたと思われます。
また最近の加入者であればこそ、ネメシスも名前を覚えておらず「貴様ネジ超人!」という反応になったのでしょう。
呼び方はともかく傷ついたスクリューキッドに対しては「一体どうした何があったというのだ!」と一応気遣う反応をしており、また彼が無量大数軍である事自体には驚いていなかったので、無量大数軍である事自体は把握していた(「ネプキンの子分」のまま情報が更新されていないという事はない)と思われます。


さて第二ですが、
彼らに課せられた任務とは一体何だったのでしょうか。彼らは何と出会ったのでしょうか。
ネプキンが運用していた時のように彼らは「偵察」に出されていたようなのですが、今回はタッグ編の時のような威力偵察ではなく本当に文字通りの偵察で可能なら敵に見つからない方がよい(見つかれば危険である)という感じだったようです。
ネプチューンマンジェロニモバベルの塔の上で見ている「新しい脅威」かと思ったのですがあれが見えるのは何しろバベルの塔の上からですから、そちらに偵察に出ていた可能性はあまり高くなさそうですし、
やり取りを見る限り「敵」の存在は予見されていたものの不確かであるという感じで、しかも「指定された地点」にいたと言う事ですから、
「物理的に近づくことのできるどこか」、恐らくは下界、地球であろうと思われます。
完璧超人絡みで「地点」というと特にアポロンウインドウが想起されますが、またマグネットパワーを求めて何者かが現れたのではあるまいな。
或いはネプキンがポップでもしたか…。


第三ですが、
他の無量大数軍がどうしているのかという事が気にかかります。
ネプキンは別枠としても、生き返らせていいものなら無量大数軍編で死んでいったメンバーも生き返っていそうなものですが、さて。
それとも既に生き返っており、何らかの任務で出されているのでしょうか?
生存が確定しているのに影も形もないピークアブーが特に気になります。


第四ですが、
こうなるとネプキンの動向も気になってきますね。
いや始祖編終わった後も音沙汰無かったのでカメハメ枠入ってきた感があってちょっと怪しいかと思ってたんですが、ネジケンが復活してるならネプキンが復活してないという事はないでしょう。
そしてどう考えてもあいつは味方じゃねえ。
元々ソードデスマッチとか考案するような異常者でしたが、最近はリヴァイアサンが武道スタイルの説明をしてくれたりもして、いよいよネプキンのロックミュージシャンぶりは留まるところを知りません。
ネプキンはタッグ編時点で神とザマンとサイコマンと完璧超人界の権威にそれぞれ泥をひっかぶせてる怖いものなしのモンスターであり、ぶっちゃけどの勢力で出てきても十分な敵になれます。

サタンと契約してくれ。最悪知性の神でもいいぞ。


第五。
直 弟 子 か ら 三 人 
ラ ジ ナ ン 出 し て る 
ネ プ キ ン す ご く ね ?

マジですごくないですか?いや流石に採用基準は下がったと思うんですが*2、それにしてもすごくないですか?
ネジケンの完璧入りってネプの完璧入りより後ですよ。修業期間4年未満。それで形だけでもダイヤモンドパワー身に着けて今やラジナンっておかしいでしょネプキンの指導力どうなってんの。
ケンダマンなんてタッグ編時点でも牛とガチンコしてぶっ飛ばしてましたし。



おわり。

*1:要するに事実上粛清されている

*2:元々ネプキン推薦のネプはラジナンの採用通ってるのでタッグ編以前のネジケンはネプキン派閥だから冷遇されて入れなかったとかじゃなくて普通に実力不足で入れなかったと考えるのが妥当