ネプチューン・キングのスゴさを知って欲しい!

ネプチューン・キング再登場の可能性が本格的に囁かれ始めたという事で、千人の読者超人の一人であり、全宇宙で最もネプキンに詳しい私(過去10年でネプキン考察記事100本くらい上げてた)がネプキンの魅力を語るだけの文章です。

無量大数軍でも別格扱い!

ネプキンがサイコマンの直弟子であり、かつて無量大数軍の一員であった事は全宇宙の読者の知る所ですが、無量大数軍としてはネプキンは明らかに特別扱いを受けていました。
「種に交われば種にあらず」の掟のために、始祖は超人墓場を出て直接下界に干渉する事が禁じられており、完璧超人による下等超人の粛清は無量大数軍の業務だったわけですが、その無量大数軍すら基本的には超人閻魔の勅命が無ければ出撃はできず、ネメシスですら自由意志での外出を禁じられています。
 
しかしその中でネプキンは新たな完璧超人をスカウトするためにホイホイ地上に外出することを許されており、ネプチューンマンら有能な新人の勧誘に成功しています。(ネプの勧誘時期はまだラジナン)
そんな特権与えてるから増長したんじゃないですかね。
また無量大数軍の〈完幻〉グリムリパーの正体が完璧・拾式サイコマンである事は(サイコマンという人物の存在自体も)エースであるネメシスを含め無量大数軍のほぼ全員が知らなかった事ですが、ネプキンはそもそもグリムリパーでなくサイコマンに師事しており、当然その正体も知っていたものと思われます。
 
そもそもザ・マンと共に無量大数軍を創設したサイコマンに言わせてもネプキンは無量大数軍の古株であり、ネプキンの下界での活動時期は10万年前であるため、下界で最強だったネプキンが完璧入りした事で、彼の才能とマグネットパワーの有益性の証明機会が寿命によって失われる問題をクリアするために拾式(テンス)に連なる無量大数軍(ラージナンバーズ)というポストが新設された可能性すらある。
 
彼に与えられた〈完傑〉という二つ名も〈完力〉〈完遂〉と言った戦いぶりを表す二つ名に比べ、単に褒め称えるような字です。

傲慢な反骨心

元々10万年前に己のあまりの強さのために自害して完璧超人入りした時点で(ネプチューンマン同様)かなり頭はおかしいのですが、なんと彼は完璧超人界でも個人的な勢力を作り出した挙句増長を重ねて追放されています。
サイコマンは増長したネプキンに対してまずは無量大数軍の権利(=神による不老不死の力)を剥奪する事で遠回しな処刑を行い、反省を促した=「老いによる死か、頭を下げての和解か」を迫ったのですがネプキンのアンサーは「自勢力を引き連れて超人墓場から出奔する」というものでした。
 
ある意味ではジャスティスマンに「事実上の死刑か、頭を下げての和解か」を迫られて「兄弟を殺して俺が勝ち残る」を選んだ金銀兄弟とも重なるものがあり、彼の「増長」は異常な決意と言えるでしょう。
まあもともと我が強すぎて自害するような奴なんだから死の脅しが通るわけないんだよな。
また彼が下界でヘル・ミッショネルズ(地獄の伝道師)のビッグ・ザ・武道として活動していた時期のコスチュームは本来神が纏う発心の鎧であった事が明かされており、下界の超人でありながら神の権威すら欲していた事が読み取れます。
 
…ところでサイコマンがグリムリパーやってたのはサイコとグリムが同時に存在できないからグリムやるためにサイコやめてたんだと思うけど、じゃあザ・マンとストロング・ザ・武道はどうやって同時に存在してたんやろなぁ。
 
メガマンの回想を見る限り無量大数軍は超人閻魔の前に集合する機会多いっぽいんだけどあの時ザマンの横にスト武おらんかったなあ。スト武はターボメンに厳格過ぎるような男って言われてたのに、それが毎回いないとさすがに怪しいんちゃうかなあ…そう言えば好き放題外出られるから不在に理由付けが要らなくてなんか武道コスチューム持っててオーバーボディの事情も知ってるから口裏も合わせられるような奴がいたような…。
 

異常な野心

 
精神的に成熟していたジャックチーやポーラマンですら己以上の強者に敗れた結果の死を「喜び」「解放」ととらえていたように、不老不死によって得られる「永遠の命」は100年や1000年の単位でも情熱あるエリート完璧超人の精神を蝕み、潜在的に死を望ませるのに十分です。
 
しかしながら、10万年を生きるネプキンは未だバリバリの野心家であり、サイコマン相手にイキりながら出奔し、登場時点では「やり残していることが沢山ある、それが果たせぬうちは死ねはしない」とか抜かし出す始末。まあ死んだんだけどね。
やっぱこいつちょっとおかしいよ。弟子のネプチューンマンもかなり奇行する奴だけどそれよりもっとおかしいよ。

異常な戦闘能力

 
出奔時の若々しさと武道マスクが割れた後の老いた姿を比べればわかる通り、彼は不老剥奪の影響で追放後の数年に50年以上分くらい老いています。
カメハメがそうであるように肉世界では老いは致命的なデバフとして存在するのですが(実際ネプキンは個人最高技のメガトンキング落としを単独では使用できません。これは完璧超人としては本来ありえない事です)、しかしそのタッグ編の時点でもネプキンは割と結構かなり強く、これは世界観的には相当異常な事です。
とすれば、若い肉体を取り戻したネプキンが存在するなら、それはネプチューンマンをも上回る「完璧なる傑物」なのでは…?
ウッ…!ネプキン同様神とそんなに仲良くなくて似たようにゲスな悪党で過去にはネプキンと同じような完璧の反逆者ゴールドマンと結託してて二世だとジェネラルストーンとか言って若さを与えることができる神のなりそこないがいたような…!思い出せない…!

優れた戦略眼

 
彼も師のサイコマン同様「感情の力」自体には否定的ですが、一方で他のラジナンのようにその強さを軽視したりはせず最大限警戒する強かさも持っています。
危険な火事場のクソ力を無限のマグネットパワーと戦わせることで浪費させ、遠距離からのサンダーサーベルで詰めて行く戦い方は師のサイコマンにも通じるものがあるでしょう。
またヘルミッショネルズの布陣自体、本来のリーダーである自分が徹底して裏方に回り、体力に優れる若いネプチューンマンを前衛に立てて要所要所でアシストしていく形をとっており最終盤ネプチューンマンが一時的に脱落した時もキン肉マンと渡り合う事が出来ました。
(もっともネプキンが引きずり出されたのはネプチューンマンが性癖のマスク狩りに失敗して乱心したためで、本来はネプチューンマンをリーダーと装ったまま勝利して終わるはずだったため、戦略の貫徹は出来ていないのですが…。
 この部分は正体を隠していた師が弟子に主導権を渡していくマッスルブラザーズと対になってます

下等そのもの、残虐超人の本性

  
鉄柱攻撃に象徴されるようにネプキンの精神性は全く完璧ではなく、むしろ最低最悪の下等超人そのものです。


何なら本人自身「マグネットパワーに見放されれば自分は下等超人」と言っており、最初から精神性を完璧超人の条件だと思っていない節すらあります。
殺人遊戯コンビを処刑するに至った死の掟などは一通り守っていますが、

そもそも彼は下界にいた頃から「戦いは殺すか殺されるかでありスポーツではない」という信念からソードデスマッチを考案していたくらいの敗者必滅主義者であり、たまたま思想が完璧超人の教義と似ていただけで別に完璧超人をやってたわけじゃないんじゃないかとすら思えてきます。サイコマンはマグネットパワー目当てに擦り寄ってきたって言ってたけどマジで強くなるための手段として完璧やってただけなんじゃね?最高。
 
なおそれはそれとして、ゴールドマンのパイプ椅子攻撃に見られるように完璧超人が感情ゆえに行う残虐ファイトは後々感情の力の獲得につながる可能性があるため今後に期待です。